ふうふ・しあわせ カウンセラーになる前の話です。
沈んでいる人と接すると、よく少しでも相手のお役にたてればと思い、
「愚痴、聞くよ。」と声をかけていました。
私は愚痴を言えば、その人はきっと嫌なことの解消ができるだろう、
楽になるだろうと思っていました。
でも違いました。
愚痴をいうと、言った私も聞いている人もなんとなく後味が悪い。
愚痴をいうと、今、自分が必要のない怒りを思い出してしまいます。
怒りを引きずってしまいます。
A子さんは、とても天気のいい日に出かけました。
帰りに電車で移動中に、具合が悪くなり夫に「迎えにきて」と連絡しました。
雨も降りだしてしまいました。
ところが、「酒飲んじゃったから行けない。タクシーで帰ってきて!」と言われてしまいました。
A子さんは「えっ!」なんかすごく冷たい仕打ちをされた気分になってしまい、
カチンとしてしまいました。
それからはなんか夫が冷たいと思うようになりました。
どうしてこうなってしまったのでしょうか?
お酒を飲んでいれば運転はできません。
でもA子さんはもう少しやさしさのある言い方をして欲しいかったのです。
「雨、いっぱい降ってるなー。大丈夫か?迎えに行きたいけど、ごめん。酒飲んじゃったからタクシーで帰ってきて。」
A子さんがもし、「私は具合悪いのに、あなたのいい方は、凄い冷たいと思った。」
「もう少しやさしい言い方をしてほしかった。」と
後々嫌な感情を引きずらないように、どうしてほしかったのかを伝え、理解してもらうことはとても大切なことです。
伝えるときのポイントは感情的にならないで、冷静に伝えます。
感情をぶつけてしまうと喧嘩になってしまいます。
(これは個人的な主観です。)